04150-150909 初めての万年筆にパイロット「カクノ」〈写真はiPhone 6 Plus〉
https://www.flickr.com/photos/shio/21134265321/in/datetaken/ https://farm1.staticflickr.com/705/21134265321_ce3956e515_z.jpg
shioの授業に参加する学生たちは、インクのペンでノートをとる。学年の最初に「ノートの書き方」を指導し、シャーペンではなくペン書きを勧める。論述式の期末試験を記述する筆記具もインクのペンのみ。
消えないペンならなんでもいいのですが、万年筆を推奨しています。ボールペンは筆圧が必要ですし、事務文書向きですが、万年筆なら筆圧ゼロで楽に書き続けることができ、私信など情感表現にも適していますから。
大学生になって、初めて万年筆を買う学生もいます。授業で万年筆の話をすると、「どの万年筆がいいですか?」という質問を受けます。あまり高価なものを紹介するのは気がひけるし、さりとて書き味が悪かったり、すぐに使えなくなってしまうものだと、買う価値はない。
そこで最近shioのお気に入りは、Pilotの「kakuno(カクノ)」。書きやすいのに定価1,000円。だいたい850円程度で買えます。これにコンバータ「CON-50」(500円程度)を挿入して、ボトルインクを吸入して使う。そうすれば、万年筆で書く楽しさを味わえます。 カクノの人気は、安価で持ちやすくて書きやすい、というだけでなく、ニブ(ペン先)にニッコリマークが付いているところ。ペンの軸が黒と白、2色あり、黒はニッコリマーク、白はウインクしてます。かわいい!!
shioは、ウインクしている白の、ピンクキャップを使っています。カクノを持っている学生が増えて、ちょっと嬉しいです。
小学生のshioは、叔父からいただいたシェーファーを使っていました。中学生になった時、伯父がくださったパイロットの万年筆を大学2年まで常用。全教科、すべてのノートはそのパイロットで書いていました。大学以降は、モンブラン、セーラー、ペリカン、ラミーを使っていますが、中1から8年間使ったパイロット万年筆には思い入れが強い。そのパイロットから「カクノ」がリリースされた時、すぐに買って使用開始。気に入って、学生に最初の万年筆として紹介しています。
https://www.flickr.com/photos/shio/20503848864/in/datetaken/ https://farm6.staticflickr.com/5774/20503848864_4b13ca0aa3_z.jpg
万年筆がいいよ、と話すと決ま�て「私、筆圧が強いから使えないんです」という声が聞こえます。むしろそういう人こそ万年筆を使うと幸せになれます。まずshioは「鉛筆、シャーペン、ボールペンで書く時に筆圧が強いのはわかりますが、毛筆でも筆圧が強いですか?」と尋ねる。すると「そんなことはありません」「でしょ? 万年筆を使うのも同じことです。シャーペンやボールペンとは別の筆記具と考えましょう」と教えます。みんな納得。でも半信半疑。
自分は(シャーペンなどで書く時)筆圧が強いから万年筆を使う時も強い筆圧で書いてしまうだろう、という思い込みは捨てましょう。全く別の筆記具ですから、少し練習すれば、「筆圧ゼロ」で書けるようになります。一旦「筆圧ゼロ」の快感を知ってしまうと、筆圧を要する筆記具より圧倒的に楽に書けるようになります。
https://www.flickr.com/photos/shio/20939720059/in/datetaken/ https://farm1.staticflickr.com/673/20939720059_03bd6f8380_z.jpg